軽羹(かるかん)の初見・・・

300年前に登場!
現在、「軽羹」は薩摩(鹿児島)で最も多く作られていますが、もちろん生まれも薩摩です。

「軽羹」がこの世に生まれたのは、今から遡ること三百年前。時は元禄、島津家二十代綱貴の五十歳の祝いの席に用いられたのが、最も古い記録となっています。
他の大名家でも「軽羹」は祝い事に登場することがありますが、それ以後ということです。

七十七万石の島津家は将軍家との間で数度の縁組みが執り行われました。
豪華な婚礼の三日・五日の祝いの儀で、三汁十菜のご馳走に「軽羹」は用意されたようです。
浄岸院がお殿様のいる表へ出向く時の料理や琉球の中城王子を迎える時の接待の中で、「軽羹」は出されています。婚礼・年始・賀儀などの重要な日に登場した「軽羹」は格式高いお菓子だったのです。

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