軽羹(かるかん)という名の由来
軽い羊羹?
「軽羹(かるかん)」という名はどこから来たのでしょうか。
「軽羹」の名前の由来は諸説ありますが、その中に「軽い羹(羊羹)」という意味からきたという説があります。
羹という語は、中国では汁物のことをさします。従ってその名から大陸(中国)系と考えられています。
江戸時代のしっぽく料理書「割烹余録」の中に「薩摩侯饗宮川侯卓子式」という献立があります。時代は二十二代重豪の頃と思われ、宮川侯をもてなした献立表によるものです。この献立の内容は琉球との交流によって伝えられたものが多くあるのに驚かされます。
料理の内容では豚の角煮や赤花いか、海参やあしか(海馬)の料理、饗応の様式も中国風であったようです。
この中の夜飯点心の項に羹とあって「カルカン」とルビがふってあり、「軽羹」の名はやはり大陸(中国)系そして薩摩藩に由来するものであるのでしょう。